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 霊能力

 霊能力者が霊と交流するには、大きく、二通りの方法が用いられています。

 1.直接、霊眼で霊を見たり、霊耳で霊の声を聞く方法
 このような霊能力は、特に修行などせずに生まれつき備わっているか、ある日突然、獲得するようです。
 
霊眼により、肉眼で見る時と同じように、霊体を人の姿として、自分の外的世界に、体験します。肉眼を閉じても、霊眼で、霊体の姿を、見ることが出来るそうです。しかし、肉眼を閉じた時にだけ、霊体の姿が見える場合は、幻覚や、妄想の可能性が高いと思われます。

 霊とのメッセージの交流は、霊の声が言葉(生前に使用していた言語)として伝わる場合と、霊の思い(想念)がテレパシー的に伝わる場合とが、あるようです。
 さらに、ヴィジョンと言って、霊からの想念が、自分の内的世界(脳裏)に、テレビの画面と同じような映像と音として、伝えられる場合もあります。
 なお、サイコメトリーと言って、持ち物に込められた想念や、過去に起きた出来事が記録された残留思念を、映像や音として感知する能力を有する、霊能者もいます。
 
 2.霊を、生きている人間に降霊させる方法
 これは、仏教などで修行した人に備わる能力です。
 この方法の場合、代人(霊を降霊された人)が語っているのは、本当に降霊した霊が代人の肉体を使用して語っているのか、それとも、代人自身なのか、問題です。
 確かに、代人の口を通して故人しか知り得ないような内容が語られる場合は、真の降霊です。
 他方、代人の口を通して語られる内容が意味不明だったり、言葉使いがどう考えても故人の時代や国で用いられていたものではない場合は、注意が必要です。このような場合は、自我が分裂した代人自身が、霊の名で語っているのだと思われます。
 降霊に用いられる祝詞には、脳に作用して、脳の意識モードを変性させ、催眠術の際に似たトランス状態(変性意識状態)に、代人を誘導する作用があります。
 催眠術をかけられた人で見られる人格転換と、同じような機序で、代人自身が語っているのではないかと、思われます。

 なお、日本に独特に見られる「狐憑き」と言う、動物霊によるとされる憑依現象があります。
 これは、欧米のエクソシストが行う悪魔祓いで被浄霊者に現われる悪魔や、「狼憑き」と同様の機序で起こる現象だと、思われます。
 また、シャーマニズムで被浄霊者に降霊されたという霊は、死者の霊ではなく、脳の無意識の世界にいる被浄霊者自身の別人格だと、私は推測しています。

 陰陽師が行う除霊では、祝詞により脳が変性意識状態(トランス状態)になります。この時、陰陽師が被除霊者に、「おまえはキツネの霊か?」と問いただすと、被浄霊者にキツネと言う記憶があれば、催眠術と同様に、「コン」と答える現象が起こります。陰陽師や被浄霊者は、「やはりキツネの霊が摂り憑いていた」と認識しますが、これは、催眠術だと思われます。

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