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 ウルトラベイ2000とウルトラベイ・エンハンスト・デバイス

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 ThinkPadの拡張ベイには、ウルトラベイ2000(ウルトラベイ2000デバイス)と、ウルトラベイ・エンハンスト・デバイス(ウルトラベイ・エンハンスト)とがあり、内臓ドライブ(DVDコンボなど)を利用出来る。
 両者は、厚さが12.7mmと同じで、ドライブは、両者共にPATA接続(IDE接続)だが、後面の端子の形状が異なるので、互換性がない。
 ドライブは、同じ型番のドライブ(例えば、UJ-830)でも、ウルトラベイ2000に装着可能な汎用のドライブは端子の中央が凹んだ形状(メス型)がしているが、ウルトラベイ・エンハンスト・デバイスに装着されているドライブは端子の中央が飛び出た形状(オス型)をしていて、ウルトラベイ2000用の後面アダプター(コネクタ)を嵌めることは出来ない。つまり、ウルトラベイ・エンハンスト・デバイスは、そのままでは、ウルトラベイ2000として使えない。
 ウルトラベイ2000の右側面は、アダプターが、前側から後側まで、付属する。
 ウルトラベイ・エンハンスト・デバイスの右側面は、アダプターが、前側の一部しか、付属しない。ThinkPad(R50eなど)のウルトラベイ・エンハンスト・デバイス挿入部位は、前の方は幅広いが、奥の方は幅が狭くなっている。当然だが、ウルトラベイ・エンハンスト・デバイスの挿入部位に、ウルトラベイ2000を挿入出来ない。
 ウルトラベイ・エンハンスト・デバイスは、ドライブが故障しても、端子(コネクタ)が中央が飛び出た形状なので、汎用の端子(コネクタ)が凹んだドライブとは、交換して修理出来ないのが欠点。
 INM/Lenovから、ウルトラベイ2000には、DVDマルチドライブの製品が殆ど発売されていない(注1)が、ウルトラベイ・エンハンスト・デバイスには、DVDマルチドライブの製品がある。

 ウルトラベイ・エンハンスト・デバイスは、エンハンスト・デバイス・アダプター(スリムドライブアダプター)を装着すると、ウルトラベイ2000として使用可能。
 ウルトラベイ・エンハンスト・デバイスにスリムドライブアダプターを装着すると、外観は、ウルトラベイ2000に似るが、スリムドライブアダプターは、左側面を固定するネジがベゼル側に1本あるのみ(ウルトラベイ2000はネジが2本)なので、区別可能。
 なお、後方のネジも、ウルトラベイ・エンハンスト・デバイスにスリムドライブアダプターを装着した場合は全部で3本で、ウルトラベイ2000の4本と異なる。
 ウルトラベイ2000を使用可能な機種:ThinkPadAシリーズ、ThinkPad Rシリーズ(R40e R50除く)、ThinkPad T20シリーズ、ThinkPad T30シリーズ、ウルトラベースX3(ThinkPad X3シリーズ用)
 ウルトラベイ・エンハンスト・デバイスを使用可能な機種:ThinkPad R50、R50e、R50p、R51、R51e、R52、ThinkPad R60、R60e、R61、R61e、ThinkPad Z60m、Z61m、ThinkPad G41(マザーボードと固定するODDブラケットが必要)、G50、ThinkCentre A50 (機種タイプ 8089/8090)、ThinkCentre A51 (機種タイプ 8105/8107/8109)、ThinkCentre M51 (機種タイプ 8108)、ThinkCentre S50 (機種タイプ 8086/8087/8088/8094)eServer xSeries 366eServer xSeries 460

 ウルトラベイ・エンハンスト・デバイスを使用可能な機種は、ウルトラベイ・スリム・デバイス(厚さ9.5mm)も装着可能。ウルトラベイ・エンハンスト・デバイスも、ウルトラベイ・スリム・デバイスも、後面の端子は、同じ形状をしている。
 ウルトラベイ・スリム・デバイスをウルトラベイ・エンハンスト・デバイスのベイに入れると、ベイの上方に隙間が出来る。
 ウルトラベイ・スリム・デバイスは、ウルトラベイ・エンハンスト・デバイスの変わりドライブとして使用可能。
 デバイスマネージャーでも、ウルトラベイ・スリム・デバイス(DVD-RAM UJ-862)が機能していることが、確認出来る。
 ウルトラベイ・スリム・デバイスに、スリムドライブアダプターを装着することは可能だが、ネジで固定出来ないので、実際に、ウルトラベイ2000として利用することは出来ない。

 ThinkPadに付属する「PC-Doctor」と言う診断ソフトを用いると、ウルトラベイ2000やウルトラベイ・エンハンスト・デバイスのドライブの機能だけでなく、外付けのドライブ(ブルーレイドライブなど)、USBメモリー、iPod nanoなども、ストレージとして、機能検査が出来る。
 スリムドライブ→IDE(44ピン)変換アダプタースリム光学ドライブケース(IDE)DC-SI/U2 変換名人を用いると、ウルトラベイ2000(端子がメス型で凹んでいる)を、ウルトラベースX3を用いなくても、直接、パソコンにUSB接続して、音楽CDなどの再生に利用出来る。ウルトラベイ・エンハンスト・デバイスは端子がオス型(端子の中央が飛び出た形状)なので、利用出来ない。

 注1:ウルトラベイ2000のDVDマルチドライブは、IBMから、殆ど発売されていない。ウルトラベイ2000のDVDマルチドライブとして、ThinkPad マルチ・バーナー ウルトラベイ2000ドライブ(22P7015:CVCマルチ・バーナー ウルトラベイ2000ドライブ)が2003年3月16日〜2004年12月29日の間、販売されていたが、IBMダイレクト価格が62、800円と高価であった。

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