エプソンダイレクト株式会社 Oisix(おいしっくす)

 1802 エラー

 <ThinkPadの部屋へ>

 ThinkPad X32をWindows 7化したが、Windows 7 Home PremiumをインストールしたSSDを、ThinkPad X32 2672-ADJからThinkPad X31 2672-LJ6に換装して見た。
 すると、無線LANの親機は、古い親機(ネットワーク1つ)と、最近の親機(ネットワーク3つ)の2台を用いているが、31だと、セキュリティで保護されていない、古い親機からのネットワークしか拾わず、最近の親機のネットワークや、近所の家の無線LANのネットワークは、表示出来なかった。X32では、家庭内の無線LANの複数のネットワークが表示されて、接続可能だった。

 元々、ThinkPad X31は、純正の無線LANカード(アダプター)を装着していないと、起動時にBIOSで跳ねられ、1802 エラー
 1802: Unauthorized network card is plugged in Power off and remove the miniPCI network card
 が表示され、起動出来なくなる。
 http://support.lenovo.com/ja_JP/downloads/detail.page?DocID=HT001309
 X31は、Lenovo(IBM)純正の無線LANカードであっても、他のThinkPad(例えば、X32)の無線LANカードを装着すると、1802 エラーが発生する(X32は、X31の無線LANカードや、純正でない無線LANカードを装着しても、1802 エラーが発生することはない)。

 同じ型番の無線LANカードでも、純正品でないと、1802 エラーが発生すると言う。

 Thinkpad X32は、無線LANカードをAR5BMB-44(11a/b/g Wireless LAN Mini PCI Adapter II)と交換したこともあり、純正の無線LANカードが余っていた。
 そこで、
 http://near-unix.blogspot.jp/2012/12/thinkpad-x40-lan.html
 の記載を参考に、no-1802のCD用のISOファイルを下記ページからダウンロードしてデスクトップに展開した(フロッピーディスク用は、1.44MBのフロッピーディスクに入らなかった)。
 http://www.command-tab.com/2006/02/26/thinkpad-1802-error-fix/

 no-1802ファイルを、
 http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows7/burn-a-cd-or-dvd-from-an-iso-file
 を参考に、CD-Rに書き込んだ。なお、no-1802ファイルは、DVD-RWに書き込んだのでは、起動時に読み込まれない。

 no-1802を書き込んだCD-Rを外付けポータブルブルーレイドライブのBRXL-PC6U2-BKに入れて、X31 LJ6をisoファイルから起動させ、プロンプトに、
 A \>
 と表示されたら、no-1802と入力
 A \>no-1802
 してエンターキーを押した。すると、
 A \>
 と表示されるので、電源ボタンを長押しし、強制終了した。
 no-1802ファイルは、Windows 98の時代に作成されたようだ。

 その後、X31 2672-Lj6のPHILIPS製の無線LANカードを、X32 2672-ADJから外してあった純正の無線LANカードのインテル(R) PRO/Wireless 2915ABG IEEE802.11a/b/g ワイヤレスLAN(Wi-Fi準拠)と交換した。
 すると、起動時に1802 エラーが表示されることなく、起動出来、X32 2672-ADJと同様に、古い親機(ネットワーク1つ)と、最近の親機(ネットワーク2つ)のネットワークを利用出来るようになった。

 X31がWindows 7環境で、古い親機のネットワークしか検出出来なかったのは、X31に搭載されていたPHILIPS製の無線LANカードが、Windows 7の標準のドライバーに対応出来なかった為と思われる。
 Windows XP用の無線LANドライバー(7kwc50wj.、7ywc54wj、77wc39wj、1kwc42wj )は、Windows 7環境では、インストールしたり利用出来なかった(近所の家の無線LANのネットワークは、何故か、1つしか表示されない)。

 なお、Windows XP環境のX31で、X32の無線LANカード(2915ABG)を用いる場合、無線LANドライバーは、7kwc50wj.exe=インテル ワイヤレスLAN (11abgn, abg, bg) (Windows XP/2000)が良いようだ。
 WM3B2100=11bのみに対応
 WM3B2200BG=11bと11gとに対応
 WM3B2915ABG=11aと11bと11gとに対応
 ThinkPad X31 2672-LJ6や、ThinkPad X31 2672-PHJに純正で装着してあるIBM IEEE802.11a/b/g ワイヤレスLAN (Wi-Fi準拠)は、PHILIPS製(FRU P/N 93P3599)は、WM3B2915ABGと同様に11aと11bと11gとに対応するが、Windows 7の標準の無線LANドライバーでは、1つのネットワークしか拾えなかた。

 ThinkPad X32 2672-ADJに、X31 2672-LJ6に搭載されていたPHILIPS製の無線LANアダプターを装着すると、起動時に1802 エラーが表示されてしまい、起動出来なくなる。
 ThinkPad X32 2672-ADJに、純正でない無線LANカードのAR5BMB-44(11a/b/g Wireless LAN Mini PCI Adapter II)を装着しても、起動時に1802 エラーは表示されない。

 Lenovo純正の Intel PRO/ワイヤレス2200BG 11b/g Mini PCIアダプター(WM3B2200BG)ならば、X31に用いても1802エラーが表示されず、Windows 7環境でも利用可能のようだ。

 no-1802ファイルでBIOSを変更することで、1802 エラーを発生することなく、X31を起動させ、X32の無線LANカード(アダプター)を利用出来るようになった。
 ただ、用いたX32の無線LANカードは、Lenovo(IBM)純正品だが、電波法などに抵触するかは、不明。

 
 2014年12月24日追記
 2014年12月19日頃から、ThinkPad X61 7673-3NJ(Windows 8.1)の無線LANが、2階にいると、接続出来なくなる時が生じた。
 IBM/Lenovo純正のAtheros AR5BXB72 802.11a/b/g/n 300Mbps (FRU:42T0825:42T0825=USと42T0827=JPと互換性がある)だと、BIOSで1802エラーが表示されないが、AR5BXB72は発熱が多いようだ。
 そこで、発熱が少ないと言われるLenovo/Thinkpad Intel Centrino Advanced-N 6300 633ANHMW (FRU:60Y3233:Intel Centrino Ultimate-N 6300 802.11a/b/g/n/ 450Mbpsと同じ:2種類のネジが計4本付属)と、mini PCI-e ハーフ フルサイズへ変換 アダプタ(ネジが4本付属)とを購入して見た。
 
 N 6300をパソコンの無線LANスロットに装着する際には、mini PCI-e ハーフフルサイズへ 変換 アダプタをネジで固定する必要がある。
 N 6300の上端に変換アダプタの下端をネジで固定しようとしたが、N 6300の上端のネジ穴が、変換アダプタの下端のネジ穴より太く、ネジで締め上げて変換アダプタを固定することが出来なかった(注1)。そこで、N 6300の裏面に両面テープを張り、固定した。
 
 N 6300には、アンテナ端子が3カ所あるが、1番と3番の2カ所を接続した。
 ThinkPad X61 7673-3NJの標準の無線LANカード(Atheros製のAR5BXB6)をN 6300と交換した。すると、予想していた、1802エラーは表示されず、起動出来た。最初、N 6300がデバイスマネージャーで認識(表示)されず、有線LAN接続したりしている間に、デバイスマネージャーで認識るようになった。しかし、タスクバーの無線LANのアイコンがインターネットアクセスと表示されるのに、ネットに接続出来なかった。

 古いBIOSだと、60Y-3233 HFが対応しない可能性があると言う。
 そこで、BIOSを改造BIOS(Modified BIOS)に変更して見た。
 予め下記ページ
 http://forum.notebookreview.com/lenovo/459591-t61-x61-sata-ii-1-5-gb-s-cap-willing-pay-solution-8.html#post6501443
 からダウンロードしてあったX61/X61s用の改造BIOS(Modified BIOS)を、有線LANでネット接続しながら解凍した。
 解凍されたBIOS updateフォルダ内の32-bitフォルダのWINUPTPをダブルクリックしてBIOSの変更を実行した(CD-Rに焼く必要はない)。
 すると、ネット接続出来るようになった。また、起動してデスクトップが表示されるまでの時間も短くなった。
 ThinkPad X61 7673-3NJはSSD(CSSD-S6T256NHG6Q)に換装してあったが、改造BIOSにすることで、SSDの性能がより引き出せると言う。
 なお、無線LANカードをN 6300に交換する際に、パームレスト(キーボードベゼル)を破損してしまった。X6系のパームレストは、X3系のパームレストに比して薄く、破損し易い。
 N 6300に無線LANカードを変更した後に、Windows 8.1のライセンス認証を求められ、マイクロソフト(0120801734)に電話して認証が通った。

 N 6300は450Mbpsに対応するが、家庭で使っている無線LANの親機は最大300Mbpsの対応なので、現状では、N 6300の性能を十分に引き出せない。
 今まで、ThinkPad X61 7673-3NJの標準の無線LANカードでは54Mbpsの速度しか出なかったが、N 6300だと300Mbpsの速度が出て、体幹的には、ストリームなど表示され始めるまでの時間が短くなった。

 なお、交換前のThinkPad X61 7673-3NJには、無線LANカードは、Atheros製のAR5BXB6(11n非対応:802.11a/b/g、最大108Mbps)が装着されていたが、発熱が少ないようで、パームレストはあまり熱くならなかった。
 N 6300に交換してから、パームレストの発熱は、殆ど気にならないレベルに下がった。
 ただ、N 6300で接続していると、他のパソコンの無線LANが繋がり難くなる現象が現れ、無線LANの親機も新規に購入することにした。
 新規に購入したのは、I-O DATA 11n/b/g対応 無線LAN親機(Wi-Fiルーター) 300Mbps WN-G300R3で、2014年11月上旬(アマゾンで3、080円)。

 無線LANカードは、Atheros AR5BXB72より、Intel Wireless WiFiLink 4965AGNの方が、発熱が少ないと言われる。
 AR5BXB72も4965ANも、11a/b/g/nで、300Mbps、デュアルバンド2.4GHz/5GHzに対応している。Atheros AR5BXB6(11n非対応:802.11a/b/g、最大108Mbps)は、発熱が少ないが、4965AGNは更に発熱が少ないと言われる。4965AGNより、Intel Centrino Ultimate-N 6300の方が発熱が少ないとも言われるが、4965AGN(300Mbps)を搭載したX61 7675-11Iと、Intel Centrino Ultimate-N 6300(450Mbps)に交換したX61 7673-3NJとでは、パームレストの熱さに実感的な差は感じられなかった。無線LANカードの価格を考えると、4965AGNの方が、N 6300より、推奨出来る。

 なお、ThinkPad X60 1709-K8JのAR5BXB6が発熱が多いので、Lenovo純正の4965AGNと交換しようとしたが、上記の方法では、BIOSを変更出来なかった。また、X61/X61s用の改造BIOS(Modified BIOS)は、X60 1709-K8Jでは使用出来なかった。

 注1:2016年1月9日に、Windows 10にアップデートしたThinkPad X61 7673-3NJのCPUファン(購入時から異音が五月蝿く、ファンエラーで起動しないようになった)を交換した。
 その際に、再度、確認して見たら、変換アダプタのN 6300の上端への固定向きが、逆であることに気付いた。
 N 6300の上端に変換アダプタの下端をネジで固定するには、正しくは、下に掲載した写真の様に、N 6300の裏面側から、表面側(アンテナ端子がある側)に向けて、ネジを回し固定するのが正しいことが解った。
 
 <ThinkPadの部屋へ>

 |トップページ心霊聖書ヘブライ語ギリシャ語ラテン語リンク推奨図書ThinkPadの部屋

inserted by FC2 system