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 ラテン語の聖句や格言

 1.Doninus mortificat et vivificat,
 主は殺し、また生かし、よみに下し、また上げる。(Iサムエル記2:6-7)

 2.littera enim occidit, Spiritus autem vivificat.
 文字は殺し、御霊は生かす。(コリントII3:6)

 3.Petite, et dabitur vobis; quaerite et invenietis; pulsate, et aperietur vobis.
 求めなさい。そうすれば与えられます。(マタイの福音書7:7)
 注意:神の定めがあって、神は人間の側から、求めないならば与えない。時が来ないと、求めても与えらないことが多い。諦めることなく、忍耐を持って祈り続けなさいと言う意味。
 vobis(ウォービース)は、人称代名詞・2人称・複数・与格(=あなたがたに)の意味。
 辛抱(心法)や我慢は、自分で続ける(長続きしない)努力のことで、忍耐は、(神からの)試練や苦難に耐え(品性を高め向上す)ることと、区別する人もいる。

 4.Nisi quis natus fuerit ex aqua et Spiritu, non potest introire in regnum Dei.
 人は、水と御霊によって生まれなければ、神の国にはいることができません。(ヨハネの福音書3:5)
 新共同訳聖書では、「ヨハネによる福音書3:5」は、「水と」と訳されているが、この「」は、「御霊(聖霊)」(Spiritu:Spiritusの単数奪格)を意味する。

 5.Spiritus, ubi vult, spirat,
 風はその思いのままに吹き、(ヨハネの福音書3:8)
 Spiritus(霊、風)は、ギリシャ語では、
プネウマ(pneuma:πνευμα)、ヘブライ語では、ルーアハ(Ruwach:ルーアッハ)。
 英訳では、「The wind blows where it wishes」。
 従って、ヨハネの福音書3:8の「Spiritus, ubi vult, spirat」は、「
聖霊は、その欲する所へと吹く」(聖霊は、神の御心があるところに働く)と言う意味になると思われます
 聖霊は、ラテン語では、Spiritum Sanctum、Sancte Spiritus (Spiritus Sancte)。
 「(聖)霊」を意味する、ラテン語の「Spiritus」(スーリトゥス:魂、精神)は、男性名詞です
 「霊」を意味するラテン語の「spiritus」には、(微)風、(吐)と言う意味もあります:「spiritus」には、(1)精神、気質、(2)呼吸、吐息、生命、微風、(3)精霊、(大文字で)聖霊と言う意味があります。
 聖書で「霊」を意味する、ヘブライ語のルーアハルーアッハ、ルーアフッ、Ruwach:x;Wr:女性格)や、ギリシャ語のプネウマ(pneuma:πνευμα:中性格)も、風(wind)、息(breath)をも、意味する言葉です。

 6.Pax vobis!
 平安があなたがたにあるように。(ヨハネの福音書20:19)
 「パークス・ウォービース」と発音。
 Paxは、英語のPeace (平安、平和)。ヘブライ語では、シャローム(shalom)。

 7.Nemo contra Deum nisi Deus ipse. 
 神のほかに彼にさからえるものなし
 
ルーズ・ランゴー(1893-1952) オルガン幻想曲 BVN217 (1932-33)。

 8.Miserere nostri, Domine,
 主よ、われらをあわれんでください。(詩篇第123:3)

 9.Kyrie eleison
 主よ、あわれみたまえ(主よ憐れみ給え)。
 「キリエ・エレイソン」と発音。
 kurios(キュリオス):主人
 eleeo(エレエオー):憐れむ

 10.Errare humanum est, ignoscere divinum

 Errare humanum est(エッラーレ・フーマーヌム・エスト:過ちを犯すことは人間的なことである)
 To err is human, to forgive divine.
 「過つは人の常、許すは神の業」
 (過つは人の常 許すは神の心)
 Errare humanum est, ignoscere divinum :Att fela ar manskligt, att forlata ar gudomligt,
 Errare humanum est, perseverare diabolicum :Att fela ar manskligt, att gora om felet ar ett djavulens verk.
 Errare humanum est, sed perseverare diabolicum, et ignoscere est divinum. (Cicero y Pope):To err is human, but to continue to err is diabolical, to forgive divine.:「過つは人の常、過つを続けるは悪魔の業、許すは神の業」(人は過ちを犯すものである。 しかし、過ちを繰り返すのは悪魔である。 ...

 11.Quod ergo Deus coniunxit, homo non separet.
 神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。(マタイ19:6)

 12.Carpe Diem
 その日を摘め
 1
日の花を摘め
 今を生きよ(今を生きる)
 今、この瞬間を生きる
 発音;カルペ・ディエム

 13.Credo; adiuva incredulitatem meam
 われ信ず、信仰なき我を助け給え(マルコ9:24)
 我信ず、信なき我を救い給え

 付記:
 1.ラテン語の発音

 ・cは 「カ行」の子音[k]と発音する。
 Caesar(シーザー):「カエサル」、
 ・g は、「ガ行」の子音[g] と発音する。
  ego(私は):「ゴ」、
 ・sは、常に「サ行」の子音[s] の発音。[Z](ザ行)の発音にならない。
 sanctus (神聖な):「サンクトゥス」、Jesus(イエス):「イエスス」(注1)、
 ・siは、「スィ」と発音する。
 ・btは、「プトゥ」と発音する。
 ・tuは、「トゥ」と発音、Tiは、「ティ」と、発音する。
 spiritus(霊、風):「スーリトゥス」、
 ・iusは、「ィウス」と発音する。
 Ovidius(ローマ時代の詩人):「オウィディウス」、
 ・j は、「ヤ行」の半母音[j]の発音。
 Jupiter(ローマ神):「ピテル」
 ・v は、「ワ行」の半母音[w]の発音。
 vita(人生):「ータ」、virus(ウイルス):「ウィールス」、
 ・短母音と長母音の区別
 pater (父):「テル」、mater (母):「ーテル」
 ・XやXSは、基本的に「クス」([ks])と発音。
 ・quaは、「クァ」、quiは、「クィ」、quuは、「ク」、queは、「クェ」、quoは、「クォ」と発音。

 2.ヨハン・ゼバスティアン・バッハ ミサ曲 ロ短調 (BWV 232)
 Cum Sancto Spiritu in gloria Dei Patris(クム・サンクト・スピリトゥ・イン・グロリア・デイ・パトリス),聖霊とともに父なる神の栄光のうちにあらんことを。
 Gloria in excelsis Deo(グロリア・イン・エクチェルシス・デオ):天のいと高きところには神に栄光あれ

 注1:Jesus(イエス)のラテン語の発音は、「イエスス」(「イエズス」と濁らない)。
 なお、Jesus(イエス)のアラム語の発音は、「イェシュア」(Yeshu`a)。

 参考文献
 ・Nova Vulgata - Bibliorum Sacrorum Editio, Libreria Editrice Vacicana(2005年7月にバチカンで購入したラテン語訳のヴルガタ訳聖書). 
 ・Nestle-Aland Novum Testamentum Latine.
 ・日本聖書協会の新共同訳聖書
 ・日本聖書刊行会の新改訳聖書
 ・フランシスコ会聖書研究所(サンパウロ発行所)の新約聖書
 ・旧新約聖書 文語訳 日本聖書教会(ISBN 4-8202-1235-4)
 ・パウロ秋元著:祈りは聞かれる 4、2011年7月17日、初版第1刷発行、有限会社 み声新聞社.
 ・ミサ歌詞 http://www2.ayu.ne.jp/user/atsukon/page015.html

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