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 聖霊は女性格?

 従来、聖霊(聖隷)は、ギリシャ語では、
プネウマ(pneuma:πνευμα:息、風、空気を意味する言葉)なので、中性格の存在と、教わりました。
 しかし、ホモや、レズを禁止する宗教で、聖霊が、中性格の存在だと言うことに、疑問を感じておりました。

 「霊」と、「風」は、ギリシャ語では、プネウマ(pneuma:πνευμα)と言う同じ言葉で、ヘブライ語でも、ルーアハ(Ruwach:ルーアッハ)と言う同じ言葉だそうです。
 最近、通っている教会の牧師さんに、ヘブライ語の聖書を確認して頂きましたところ、聖霊は、ヘブライ語では、ルーアハ(Ruwach:ルーアッハ)と言い、女性格だそうです。

 ヘブライ語のルーアハルーアッハ:Ruwach:x;Wr)は、風(wind)、息(breath)をも、意味する言葉です。
>ヨハネ3:8
はその思いのまま吹き、あなたはそのを聞くが、それがどこから来てどこへ行くかを知
>らない。
 福音書記者は、一つの言葉を、二重の意味で用いる技法を使いますが、「聖霊」と「風」とは同じ言葉であり、「声」と「音」とは同じ原語です。ですから、ヨハネ3:8は、
>ヨハネ3:8
聖霊は御心のままに動き、あなたは聖霊のを聞くが、聖霊がどこから来てどこへ行くかを
>知らない。
 と言う意味だと、思われます。
 聖霊は、風のように、肉眼では見えない存在ですが、実体があり、人間の霊魂を感化して、新生させて下さると言うことでしょう。

 ギリシャ語のプネウマ(πνευμα)、ヘブライ語のルーアハ(ルーアッハ:Ruwach)は、ラテン語では、Spiritus」(スーリトゥス)と言う言葉に相当します。
 「霊」を意味するラテン語の「Spiritus」と言う言葉にも、ギリシャ語のプネウマ(πνευμα)、ヘブライ語のルーアハ(Ruwach)と言う言葉と同様に、
(微)風、(吐)息と言う意味もあります。
 ラテン語では、聖霊は、Sancte Spiritus。

 ラテン語訳の聖書では、ヨハネ3:8は、
>Io 3,8
Spiritus, ubi vult, spirat, et vocem eius audis, sed non scis unde veniat et quo vadat;
 と、(風と言う言葉でなく、)Spiritusと言う言葉が、用いられています。
 ubi:…の場所に(where)、…があるところ、…するときに、
 vult:volo(欲する)の現在形、
 ラテン語訳だと、「Spiritus, ubi vult, spirat」なので、「
御霊(聖霊)は、その欲する所へと吹く」(風は、その欲する場所へと吹く=聖霊は、神の御心があるところに働く)と言う意味になると思われます。
 なお、ラテン語の「Spiritus」は、男性名詞なので、「ille」(あれ、あの)と言う指示代名詞で受けます。
 また、ギリシャ語の「πνευμα」は、中性名詞(中性形)です(注1)。

 イエス・キリストは、ヨハネ14:26で、聖霊のことを、「助け主」(日本聖書刊行会の新改訳聖書の訳:日本聖書協会の新共同訳聖書の訳では「弁護者」)と言い、また、ヨハネ14:17で、「真理の御霊」とも、呼ばれています。
 「助け主」は、ギリシャ語では、パラクレートス(Parakletos、Paracletos:παρακλητοs:「s」は、スティグマ)、で、Comforter(慰める人)、Advocate(弁護者)、
Intercessor(取り成す人)と言う意味がありますが、パラクレートス(Paracletos)は、男性格(男性実名詞)だそうです(注2)。なお、パラクレートスの原語は、パラ(脇に)+カレオー(呼び出す)と言う動詞から来ていて、「被告の脇に召喚される者」と言う意味なので、新共同訳聖書では、「弁護者」と訳されているようです。
 ラテン語では、「聖霊」は、Spiritus Sanctus、「助け主」は、Paraclitusです。

>創世記8:1神が地の上に風を吹き過ぎさせると、水は引き始めた。
 これは、ノアの洪水の後の記録ですが、この創世記8:1の「風」も、ルーアハ(Ruwach)だそうです。
 風=聖霊は、台風のように、水と共に(洪水の後に)、清める存在と言うことなのかも知れません。

 聖霊(御霊)は、風のように、眼(肉眼)には、見えない存在です。
 しかし、眼(肉眼)に見えない電子が、エネルギーを有するように、 聖霊は、この地上を、清めたり、人間の霊魂に、新たな命(息吹)を与えてくれる存在だと言うことだと思われます。

NUM20:08  「あなたは杖を取り、兄弟アロンと共に共同体を集め、彼らの目の前で岩に向かって、水を出せと命じなさい。あなたはその岩から彼らのために水を出し、共同体と家畜に水を飲ませるがよい。」
NUM20:09  モーセは、命じられたとおり、主の御前から杖を取った。
NUM20:10  そして、モーセとアロンは会衆を岩の前に集めて言った。「反逆する者らよ、聞け。この岩からあなたたちのために水を出さねばならないのか。」
NUM20:11  モーセが手を上げ、その杖で岩を二度打つと、水がほとばしり出たので、共同体も家畜も飲んだ。
 モーセは、荒野で、岩から、(肉体に)命を与える水を、流し出しました。

JOH19:34  しかし、兵士の一人が槍でイエスのわき腹を刺した。すると、すぐ血と水とが流れ出た。
 
石として象徴されるイエスは、十字架上で、この世に、(霊魂に)命を与える水(聖霊)を、流し出しました。
 注1:ギリシャ語で、霊を意味する、プネウマ(:霊)や、プネウマトス(:御霊)は、中性形(中性格)。
 ヨハネ3:6 御霊によって生まれた者は霊です。

 注2:ギリシャ語で、「助け主(弁護者)」を意味するパラクレートス()は、男性形(男性格)。
 ヨハネ15:26 わたしが父のもとから遣わす助け主、すなわち父から出る真理の御霊が来るとき、その御霊がわたしについてあかしします。

 参考・引用文献
 ・新共同訳聖書(日本聖書協会)
 ・新改訳聖書(日本聖書刊行会)

 ・J-ばいぶる 1st 2000 CD-ROM、日本コンピューター聖書研究会(いのちのことば社).
 ・J-ばいぶる 2nd for Win Ver.2.0 CD-ROM、日本コンピューター聖書研究会(いのちのことば社).
 ・J-ばいぶる 3rd for Win CD-ROM、日本コンピューター聖書研究会(いのちのことば社).

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